死して活きるいのち
2009.06.24 Wednesday
雨が降っている。
水気の多い時期になった。夏の夕立のように土砂降りのときもあるけれど、全体としては安定した水の量だと感じる。昨日は陽光が眩しくて、ひさしぶりの薪作りに精を出した。
木の実 草の実も色づいている。桑の実、木苺、蛇苺。豊富な水で色鮮やかに膨らんでいる。
うちの傍にあるぐみの樹にも、赤くなった実がちらほら見える。あお(緑)くて硬い実が黄色くなり、やがて艶やかな紅を呈すさまは、日差しが吸い込まれて育っていく時間を視覚化している。

そして、樹の下にはたくさんの硬い実が落ちている。あおいもの黄色いもの、熟すことなく樹から離れ、土に帰るを待つものたちだ。

ふたたび樹についている実を見る。ひとつひとつの実が、大きく成るために、一生懸命枝に結んでいる息が感じられる。
ひとつのたねがうまれ芽吹くまでに、いくつのみどりごが土に帰るのだろう。
草木の種、虫・魚・爬虫類や鳥の卵。
一説によると人の子も、宿ったことに気づかれぬうちに消えていくものがあまたあるという。
消えていき土と帰り、次にうまれてくるもののためのしるべとなる。たとえわずかな時でも、この世にあって縁を結び、次のものたちへとつながっていく。
関係ないんだ、長い短いは。
いにしへのやまとことばで “死”を、“かむあがる”。
神へと上がるいのちの一歩として祀る。
生きているいのちひとつは無数の死するいのちのつながり、神たちとのつながりでここにある。
この世界にあらわれるかたちはみんな、見えないいのちを背にもって、一時いっときを過ごしていく。
天(あめ)から来る光に宿り、地(つち)に帰するまでの、それぞれの時間。
天と地のあいだでうづまいている一つひとつの命たち、光が流れながらとどまっている。
あめが、しずかに降っている。
水気の多い時期になった。夏の夕立のように土砂降りのときもあるけれど、全体としては安定した水の量だと感じる。昨日は陽光が眩しくて、ひさしぶりの薪作りに精を出した。
木の実 草の実も色づいている。桑の実、木苺、蛇苺。豊富な水で色鮮やかに膨らんでいる。
うちの傍にあるぐみの樹にも、赤くなった実がちらほら見える。あお(緑)くて硬い実が黄色くなり、やがて艶やかな紅を呈すさまは、日差しが吸い込まれて育っていく時間を視覚化している。

そして、樹の下にはたくさんの硬い実が落ちている。あおいもの黄色いもの、熟すことなく樹から離れ、土に帰るを待つものたちだ。

ふたたび樹についている実を見る。ひとつひとつの実が、大きく成るために、一生懸命枝に結んでいる息が感じられる。
ひとつのたねがうまれ芽吹くまでに、いくつのみどりごが土に帰るのだろう。
草木の種、虫・魚・爬虫類や鳥の卵。
一説によると人の子も、宿ったことに気づかれぬうちに消えていくものがあまたあるという。
消えていき土と帰り、次にうまれてくるもののためのしるべとなる。たとえわずかな時でも、この世にあって縁を結び、次のものたちへとつながっていく。
関係ないんだ、長い短いは。
いにしへのやまとことばで “死”を、“かむあがる”。
神へと上がるいのちの一歩として祀る。
生きているいのちひとつは無数の死するいのちのつながり、神たちとのつながりでここにある。
この世界にあらわれるかたちはみんな、見えないいのちを背にもって、一時いっときを過ごしていく。
天(あめ)から来る光に宿り、地(つち)に帰するまでの、それぞれの時間。
天と地のあいだでうづまいている一つひとつの命たち、光が流れながらとどまっている。
あめが、しずかに降っている。




































