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山あいで狩猟採集生活を目指す野楽生(のらぶ)のあしあと

野楽生れば

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背負子の難
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    肝を冷やした。
    急坂を転がり落ちるかと思った。

    柴を狩るときは、運ぶだけの量を一箇所に集めて背負子に縛り付けるのだが、いつも少しづつ場所を移してあちこちで柴拾いをしている。柴を使い始めて一冬目、山のどこにどんな柴があるかを把握しきっていないから、天気などその日の状況にもよるけれどいろんな場所に足を運んで山を見てまわりながら柴狩りしている。

    今回はかなり急な斜面を狙った。ここは薪にする枯れ木を運び出したこともあるお馴染み場所で、お正月飾りの檜を獲った帰りによりみちして、よい柴が沢山あることを確認しておいたのだ。丸太に切った枯れ木を肩に担いで運んだ、急傾斜ではあるけれども歩き慣れているところである。背負子に積んだ柴は、薪の丸太に比べて重いというわけでもなく、いつものように歩けることを前提にして疑いもしなかった。

    しかし、背負った重さが邪魔をして、歩けない。バランスが取れないのである。それほどの重量級というわけではない背の重さに体がとられ、足が安定しない。いままで無縁だった、落ちる危険を感じた。

    いつもは、丸太を担ぐときは肩にのっけるだけで、添えた腕は歩く調子に合わせてゆれる丸太の手綱をとっていればいい。丸太の重心部分がちゃんと肩にのっているようよう気をつけていれば、腕の力はろくに必要としない。丸太はゆらゆらと定まらなくとも、身体さえバランスを保っていれば歩くのに支障がない。
    だが今は、背負い紐でゆわって一体となった背負子のゆれが体を引っぱり、つねにゆさぶられている状態となった。足場の悪い斜面に歩を進めるのが至難の業だ。丸太と違って、いよいよゆれを制御できない時には荷を投げ出して我が身を守ることが封じられているなか、木々の枝が伸びてきて背中の荷物を引き寄せ引き止め、さらにバランス維持を難しくする。

    背負うというのは、歩く場をあるていど整備されていてこそ可能なのかもしれない。道なき山のけもの道を行くときは、出来るだけ身を自由に動かせる、全身体の感覚でバランスや歩行条件をさぐれる状態で歩きたい。その意味で、背に荷物を固定するより肩に担いだ方がよっぽど楽だ。


    このままでは命にかかわると判断して背負ったまま進むことを断念し、柴を縛ったままの背負子を引きずりながらなんとか山から下ろすことができた。引きずる、といっても急な斜面の森の中、上手く引きずることができずに転がってしまったって止められない。かわいそうに背負子の寿命を縮めたことは疑いない。

    つぎにこの斜面へ柴狩りするときは、背負子を使わずに縄でくくっただけの柴を担ぐことにしよう。


    ※関連記事
    収穫   (2007.05.22)
    柴刈り ふたたび   (2006.12.24)
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    | | 09:21 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
    こんばんは。ご無事で何よりでした。
     何かを背負った状態で作業をすることは、実はかなり危険だということを痛感しています。背負うということは、意外とバランスを取ることが難しく、自分が認識している荷物の幅や高さの感覚と実際のそれとにかなりの誤差が生じがちです。
     一方、担ぐということは、そのリスクが少なくなります。国外では頭の上に水瓶を乗せて長距離を歩いている光景を見ますが、最も安定していて疲れない運搬方法なのでしょうね。
     山での作業が多くなる時期は、お互いに気をつけましょう。
    | senang | 2007/01/20 11:55 PM |

    senangさんこんばんば。あたたかいお言葉嬉しいです。

    むかしから体感的に、リュックサックより肩掛け鞄が好きで常用していたこともあり、背負った状態がこんなにも自由の利かないものだとは今回初めて意識したしだいです。びっくらこきました。

    たしかにアジアやアフリカではよく頭上でものを運んで歩いていますよね。あれはバランス感覚も姿勢もよくなって、全身の筋も伸び、内臓器官もゆとりが出て健康促進だと思いました。よい姿勢を身につけるために一時期やってたことがありまして・・・。
    それで思い出したのですが、アイヌは頭で背負うのです。額に掛けた紐で背中の荷物を吊るタラ(tar)という背負い紐をはじめいろいろありますが、ニエシケ(ni-e-shike)という背負子もあって、これも額に掛けた紐のみで支えます。「山の中を歩くときは、突然熊に出会っても首をうしろへ一振りするだけで背中の荷物をうしろへ落とし、即座に身軽になれるように常に心がけていました。」『アイヌの民具』から。

    工夫したり先達から教わったりしながら、まず安全を最優先にがんばりましょう。
    | 大口のま | 2007/01/22 6:50 PM |

     はじめまして。楽しく興味深く拝見させて
    いただいております。我も築150年の古家に住んでいます。山仕事を生業としています。
    これからが寒さ本番ですね。隙間風がさむいんですよね〜体にお気をつけてくださいね。
    | take | 2009/01/13 6:21 PM |

    takeさんはじめまして。コメントありがとうございます。

    寒いですね。うちも隙間風が多くて、直したいなぁと思いながらもなかなか余裕がなくてそのままになっています。サッシも無い家なのでもともと隙が多いのですが、長年誰も住んでいなかったので壁にも隙間があります。土壁そのものを作り直したいのですが、まとまった時間を作ってしないとできないですものね。
    でもある程度の隙間があることで室内にもつねに大気を息していて、身体も丈夫になるものだと思っています。囲炉裏を使う上でも新鮮な酸素が必要ですし。
    古い家は長い時間をかけて先人が工夫してきた結果ですから、そこからいろんなことを学んでいければと思ってがんばります。

    takeさんのお宅も薪で暖をとっているのでしょうか? 古家といっても地域、環境、歴史によって様々な違いがあるようですね。その土地々々の特徴があらわれていて、じっくり知っていくと面白いことと思います。

    もうすぐ大寒、そして春節、それが過ぎれば春へむかってあたたかさも増していくものと、お互い寒さを乗り切っていきましょう。
    | 大口のま | 2009/01/15 4:34 PM |

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