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山あいで狩猟採集生活を目指す野楽生(のらぶ)のあしあと

野楽生れば

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縄文の装飾 耳飾り館
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    友人を訪ねて千葉に行った時、国立歴史民俗博物館通称歴博を見に行った。その購買部で目についた小冊子、あまたの土製耳飾りの写真を表紙に使っている「茅野遺跡」(かやの遺跡)のもので、ページを繰って見ると美事な土器と石器の姿があった。それは群馬県榛名山のなだらかな山麓、榛東村(しんとうむら)で発掘された縄文遺跡、数百の耳飾りがとくに際立った発見だったらしく「耳飾り館」なるものを建てて展示していることを知った。
    日を改めて、見に出掛けた。




    展示場の四分の一くらいを世界の耳飾りとして亜欧阿様々な耳飾りを並べていたが、おれの最大の興味はやはり縄文の遺物にある。完成度の高い土の造形には幾つもの種類があり、その他にも鹿の骨を加工した髪差しや髪留め、ベルトの止め具のようなものなど、装いを彩る沢山の装飾品は当時のひとびとの豊かな気持ちを感じさせる。

    耳飾りは直径三センチほどから、十センチもある大ぶりものがあるが、これらの装飾品を実際に使っていた様子がわかるよう、中国雲南省の少数民族で、同じ様式の耳飾りをしているおばあさんに複製品の縄文耳飾りをつけてもらった写真もあり、縄文時代をより身近に感じることが出来た。
    ちなみに、雲南省のおばあさんに縄文耳飾りのレプリカを着けてもらうようお願いした時、なかなか承諾してもらえなかったそうだ。理由は、自分の耳飾りをはずさなければならないから。幼いころから耳飾りを着け続けているおばあさんにとって、「わるいものが来ないように」というような意味をもつこの装飾品は自分を護るものだ。(ほんものの)耳飾りを着けずにいる状態をなくすため、子どもの頃使っていた小さい耳飾りをレプリカ縄文耳飾りの内側に着けることでこの「試着」を了解してくれた、と館のひとからお話をうかがった。







    茅野遺跡から出土したものは、保存状態がすごぶる良い。榛名山という活火山の灰に覆われていたことが、石器や土器だけでなく、鹿骨などの遺品を腐らせないことにつながったと館内の人が説明してくれた。山麓傾斜面という地形の理由もあり、また、弥生・古墳時代の遺構が存在せず(弥生・古墳時代に人が住んでいなかった)、縄文のものが荒らされずにいたことが良好な保存状態をもたらしたとも、遺跡概報に書いてある。

    耳飾り館、と名乗っていても、そこに展示されている縄文の品々は装飾のみならず、様々な当時の生活をしのばせる。手燭形土器にはけものの脂が付着しており、灯りを摂るのに獣脂を使っていたことがわかるという。
    石版に模様を彫ったものは東日本に多いらしいが、綺麗に磨かれたその石たちはお守りや儀式のときのものだったのかと考察されている。大切にされていたものらしい。

    ホピのひとびとに伝わる小石版の絵は、人類の未来の予言が描かれているという。それに類似するおにぎり大の石版画が、この群馬に遺されていたことと考え合わせ、なにか意味深な興味を感じる。




    太田市でも多数の耳飾りが出土したことを館の案内で知り、機会を作って太田市立薮塚本町歴史民俗資料館へも見に行った。ほとんど同形式の耳飾りがあることから、榛東村との間に交流があったと考えることができる。石之塔遺跡と呼ばれるこの遺跡は、縄文以前の文化が日本で初めて発見されたことで有名な岩宿遺跡からほど近いところに位置する。

    足を運んでみると、縄文時代も石器時代も意外に身近な気がしてくる。榛東村には知り合いが住んでいるし、耳飾り館でアンギン編みの体験もできるので、これからも行くことになるだろう。

    偶然知った耳飾りの存在から、糸を辿るように、先人の遺したものを学んでゆく道は楽しく、果てがない。

      

    ※榛東村耳飾り館は館内の撮影を許可していなかったため、この記事では太田民俗資料館、国立歴史民俗博物館、群馬県立歴史博物館で撮ったものを添付しています。

    ※関連記事
    耳飾りの野焼き (2007.08.17)
    八千年前弓の島 (2007.05.07 )

    ※榛東村耳飾り館がこのほどブログ・ホームページを開設しました。
    榛東村耳飾り館 トップ
    榛東村耳飾り館 ブログ
    また、「縄文(もよう)のある暮らし」展等の写真も掲載して頂いています。
    榛東村耳飾り館 フォト

    ホームページトップは当ブログからのリンクの欄にも加えました。ぜひ、ご覧ください。
    2008.7.28 大口のま
    | ものづくり | 07:43 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
    はじめまして!
    耳飾り館で押しかけボランティアをしています。
    ご来館ありがとうございました。
    ぜひまたお越しください。
    | orbit | 2007/04/27 7:38 PM |

    orbitさん、はじめまして。コメントありがとうございます。ここ数日外出で、返事が遅れてしまってごめんなさい。

    耳飾り館、また行きます!! 3月10日のイベントは、予約して楽しみにしていたのですが急用ができて行くことが出来ず、とてもとても残念でした。小林教授の講演もすごく楽しみにしていたのに・・・。館内に置いてあった「縄文人の道具」、買い求めて読み始めています。現代に残って見つかっている古人の遺品はほんの一部の枝葉ですが、そこから幹と、そして大地にしっかり張っている根っこを、感じ考えて身につけていきたいと思っています。

    orbitさんのブログも拝見し(始め)ました。
    これからもよろしくお願いいたします。
    | 大口のま | 2007/05/01 10:27 AM |

    ぜひおいでください!
    | orbit | 2007/05/01 11:39 PM |

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