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山あいで狩猟採集生活を目指す野楽生(のらぶ)のあしあと

野楽生れば

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八千年前弓の島
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    「書いているひと 大口のま」のページで、縄文時代人の想像図を理想的自画像といったようなこころもちで載せています。四年ほど前に落書き気分で描いて、ついでに当時の様子を思いつくままつらつらと周囲に書きました。
    先日、この絵の周りの文章を読みたいけれど字が小さくて読むことが出来ないという読者の方の意見がありました。スキャンしたままの大きい画像をこのブログに張ることが技術的にすぐにはできないので、ひとまず文章だけを記事の活字にすることにしました。。
    この四年の間にも、またいろいろ考えたり知ったりしていることがあって、いま想いえがけばもっと詳しく縄文人のことを書けると思うのですが、ここではこの絵を描いたその時のままの言葉を掲載します。


    縄文時代人(八千年前〜六千年前)想像図
    顔つきは彫りが深く二重瞼(ふたえまぶた)。もともと毛深いが髪や髭(ひげ)など長く豊かなほど逞しく美しいという美感がある(アイヌ女性の口辺の入れ墨は髭のかわりかもしれない)。髪型は様ざまで決まりはないが、身内が死にでもしない限りまず切ることはない。鉢巻も実用・装飾ともによく用い、男女問わず耳飾りも一般的。概して狩猟民族はお洒落である。
    着物は褌(ふんどし)を基本としてあとは必要に応じて各部位につける。図の男は狩りの最中なので山林を馳せるのに利した軽装で、主に藪に引っかかれない事を目的として装っている。間接部分にスキマの開いた服ならば、湿気の多い日本でも革服が着られたであろう。他に木の皮の繊維を使って麻布のような衣もあったが、獣皮より手に入りやすかったとは思えない。
    もともと魔よけの意味で服にはかならず模様を入れた。貼りつけたもの、染めたもの、刺繍など実に多様な方法で女たちは腕をふるった。この時代、男も女も自分の才能や力量を発揮し、工夫を凝らすということが一番の楽しみであった。
    弓はごく単純なもの。山中ですぐ作れるもの、修理できるもの。いっぽう矢はなかなか手間をかけている。とくに矢尻は石製、骨製、木製各種あるが、どれも大切にし、一度使った後回収して何度でも使った。矢尻か、筈(はず:弓の弦に引っかける部分)に個人のシルシを彫ってあり、仕止めた者が誰かわかるようになっている。靫(ゆぎ:矢を入れ、背・腰に背負うもの)もやはり革製であろう。
    男は出かけるとき必ず山刀を提げた。もちろん金属ではなく骨・石等である。獲物をさばく他に鉈の役割もあり、彫刻にも使った。
    男は狩りをよくしたけれど、その他山の仕事はなんでもした。原始農業(自分の利となる草や木の種・苗をテキトーに蒔いといて、たまに見に行って収穫が有れば喜び、無くてもそれがふつうというアテにしない農業)、材木さがし、獣や虫たちの動向から未来の予測等。他部族とのなわばり争いもあったが、殺しを目的とするものではないため武力によるものと協議によるものと半々であった。武力といっても血を流さなくて済むよう、一定の掟(ルール)を守った力試し的なものも多かったようである。協議をするときは双方が納得いくまで一週間でも二週間でも続けた。戦士としての評価は肉体能力のみならず、優れた弁舌、見とおしの広さ、記憶力、おもいやり等内面人格にも求められた。
    とは言え、多数の死者を出す戦争もあるにはあった。しかし終結後は敵方の死者・生者とも尊び敬うことが人の道と考えられた。
    女は野草とり、果実さがしの他、やはり家の仕事が多かった。衣住、そして食の加工と、女の果たす役割は大きい。また噂話も大事な仕事である。特に子供の婚姻の成否は母・婆、その他家族の女たちの意見に懸かっていたといえる。平原インディアンほどではないにしろ、男の死亡率はずっと高かったから、一族の命運に深く、長くかかわるのはやはり女たちであったろう。狩人や戦士としての技術は父から子へと受け継がれても、一族としての伝統や魂はものごころとともに女から子・孫へとつたわった。
    医療の面でも女たちの方が活躍したと思われる。外科内科はもちろん精神衛生面も、智に長けた経験豊かな女の存否で邑(むら)全体に大きく関わったであろう。女は人の姿をした大地なわけで、心身ともに生命にかかわることは女の方がはるかにちからをもっている。

    ※関連記事
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    | 遠吠えと谺 | 09:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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