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山あいで狩猟採集生活を目指す野楽生(のらぶ)のあしあと

野楽生れば

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槍の柄作り〜野生の狩人をめざして
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    狩りに必要な槍を作っている。罠で捕らえた鹿や猪に止どめをさすものだ。

    正直言うと、罠というものはあまり使いたくない。相手との対話無しで捕らえる方法だからだ。狼が狩りをするとき、無闇にどんな鹿にでも牙を向けるわけではない。病気や怪我をした個体、年老いた者、生きていく術(すべ)を備えきれていない者を見きわめて狩りを行う。

    生物学の世界でいうと、淘汰が行われ優れた者が子孫を残す、ということになる。しかし先住民の目にはまた別の世界観で見える繋がりがある。食べられる側の者は、より大地に近いのだ。食べる側にとって、食べられる者は大地そのものだ。生(性)を生きぬき、この世を去ろうとしている者は、最期に命を与えていく。

    『余はここだ。余がオマエらの一部になるのだ。余のおかげで、オマエらが生きる。余のおかげでオマエらがこの母、この大地と結ぶのだ。余のおかげだぞ。余がオマエらよりこの大地に近ひのだ』(タシナ・ワンブリさん「約束」から)

    まだ生き足りない者、この世で為すべきことが残っている者は、それを狩りうどに告げる。狼は獲物のことばを読みとり、かれにまだその時がおとづれていないことを知る。

    強いものが弱いものを食べるのではない。鹿が弱かったら、死に絶えている。鹿が強いから、狼は鹿のちからを得るために食べ、自分のちからとして生きていくのだ。生きぬいてきた者、おのれより大地に近づいた者だからこそ、食べる。
    弱肉強食という語(ことば)は人間の世界にだけある。


    おれは狩りの約束を見切っている者ではない。だから鹿を食べるとき、本当にかれを食べることが大地の掟に合うものなのかどうか、自信がある者ではない。
    この掟を身体に知っていくためにも、おれは食べる者と向かい合いたい。狩るものをこの目で見、そのちからを感じ、息を聞き。

    その方法として罠はどうか?と思う。本当の狩りうどならば罠掛けるときも掟にそむかぬことができるのだと思うけれど、おれには多分できない。けれどもいろいろな考えから、罠を掛けることに決めている。そのなかで狩りのことを学んでいくつもりだ。
    だから、捕らえることが即殺すことになる仕組みの罠は使わない。止どめをさす時は、槍やナイフを使う。


    t260arimaさんのブログの記事「浦川太八さんのマキリづくり2」で、材を刳り抜いて鞘を作る方法を知った。槍の柄作りに試みてみる。柄の作り方をいろいろ考えたのだが、鉈のように切れ込みを入れてしまうと固定する強度として弱いと思う。どちらにしても柄の一番先(刃に接している端っこ)は金輪で留める必要があるかもしれないけれど、中心(なかご。柄に埋まっている部分)のまわりが木で包まれている方がより強いだろう。

    といっても浦川さんと同じ方法をまるきり模したわけではない。最初にドリルを使って槍の中心よりやや小さめに穴を開けておいた。そして手近にある「マイナスドライバーのような形をした鉄」、おれの場合は古ぼけたマイナスドライバーを、囲炉裏のオキで真っ赤に焼き、柄を焦がして徐々に穴を広げていった。




    思ったよりも焼き進む。かなりたいへんな気のながい作業だと思っていたのだけれど、真っ赤に焼いた鉄の棒の威力は結構なものだ。これならば最初からこの方法で、ドリルなど使わないで作ったほうが綺麗に正確に刳り抜けるような気がした。
    初回の、まだ作り途中の感想である。実際にドリルを使わなかった場合はもっといろいろな発見があるだろう。また、浦川さんが刳り抜いているのは鞘であって、おれがやっているように中心が入ればいい小さな穴とは違い、熟練した技術が必要だと想像する。

    不便に感じたのは、マイナスドライバーを使っているために先っぽが細く(薄く)、焦がす範囲が小さいことだった。内壁を広げるのには問題がないが、深くするには使えない。
    また、ドライバーの長さが足りなすぎた。柄が煙をあげてくることがある。熱くて持てないので皮手袋をはめて作業したが、それでも熱い。次回はもっと長い、先がもうすこし厚みのある鉄ををさがしてみよう。



    ※関連記事
    罠という狩り   (2008.10.14)
    槍作り、完成   (2008.10.09)

    | ものづくり | 06:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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