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山あいで狩猟採集生活を目指す野楽生(のらぶ)のあしあと

野楽生れば

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槍作り、完成
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     昨年の冬のことを、記事に書くことができないまま冬がまた近づいてきた。槍作りのこと。

     前回までで、柄の先に穴を開け、槍先を収めることがほぼできるようになっていた。次は目貫を作る。柄にうがった目貫穴と、中心(なかご・柄に入っている部分の刀身)にうがった目貫穴に一本の目釘を通すことで、槍先(刀身)を柄に固定させる作業だ。

     中心の部分に穴を開けるのはおれの道具だけではできないので、金属加工にも腕のある龍の字にお願いした。そもそもこの槍先も龍の字からもらったもの。かれの協力あってはじめて、この槍はおれの道具となった。
     金属専用のドリルを使わせてもらい、教わりながら目貫穴を開ける。摩擦熱を防ぐためにどろりとしたオイルを塗ることなど、これまでおれは知らなかった。慣れていれば短時間の作業も、初めての手にはなかなか難しい。結局龍の字にあらかたやってもらってしまった。


     家に帰ってから囲炉裏端の作業。熱した鉄で木の柄に穴を空ける。
     前回マイナスドライバーを使って感じた不便さを解消するため、今回は五寸・六寸釘を用いる。釘の丸い頭の部分を金槌で叩いて長方形にし、焼き焦がす形が直線にできるよう調整した。 


    真っ赤に焼いたその釘をペンチで挟み、前回空けた槍先を収める穴を完成。次いで、釘の先の尖った部分を焼いて、目貫穴を開けた。

     作業していてまったく問題ない白熱球の灯りは、撮影には暗すぎていて見えにくい写真しか撮れなかった。でもおれは蛍光灯よりも、温かみある橙の光が落ち着いて気に入っている。

     熱する加減や木へ押し付けるタイミングを覚えてくると、焼き焦がして穴を空けるのはとても早く、便利な方法だった。熟練すれはドリルよりもよほど自由に形作れるだろう。アイヌの浦川さんがこの方法にこだわっているのも、伝統技術を大切にする気持ちのほかに、この技術の便利さと合理性を知っていることが理由だと推測する。

     柄と刀身、ふたつの目貫穴をぴったり一致させることができた。


     次の日の昼間、五寸釘を一本切り、グラインダーで太さと長さをあわせ、目釘を作る。グラインダーで削りっぱなしでは表面がけば立っているし、太さの微調整も兼ねて全面を金槌で叩いてまわして滑らかな目釘が完成した。



     すうぶんたがわず目釘が治まるというわけにはゆかず、扱っているうちに抜け落ちそうになってくる。金槌で、刺した状態の目釘を叩き潰せばあるいは落ちなくなるかも知れないが、二度と抜けないようになってしまってはこれも困る。
     柄の補強もしたかったところなので、目貫の上に木綿布を巻き、ボンドを塗り込んで固定することにした。自己流の、見苦しい苦肉の策の気もするが、その場に耐える実用重視でひとまず納得することにする。木綿布ではなく鹿の生皮、ボンドではなく漆を、使えるようになるのはいつのことだろうか。


     布表面に塗ったボンドを一日かけて乾かして、完成。
     最初のうち、この抜き身の槍を持って山を歩いていたのだけれど、岩石にぶつければ刃を痛めるし身体にぶつければ危ないし、使用する時以外は布を巻いて持ち歩くことにした。ナイフの次は、槍の鞘も作らなくっちゃ。

    ※関連記事
    槍の柄作り〜野生の狩人をめざして (2007.11.16)
    ナイフの柄のかたち マキリのマはマタギのマ?    (2007.06.11)
    | ものづくり | 23:30 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
     お久し振りです。そちらは大分、寒くなってきていませんか。

     槍づくり。「やり」ましたね。是非、使いこなして下さい。
     実際に持ち歩いてみて気付く事がある、というのは私も経験があります。

     フクロナガサという道具。これは柄が筒状になっていて釘穴もあるので、適当な棒を入れて槍にも出来ますが、通常は、そのまま鞘に収めてナイフとして使っています。
     フクロナガサには片刃もありますが、私のは諸刃です。ある時、狭い場所で使っていたら、物を切った勢いで向かいの壁に当たって撥ね返り、見事に指を切ってしまいました。

     山仕事は御無沙汰なので、今は滅多に使いませんが、いつか大口さんを訪ねる機会があったら、是非、槍の共演と行きましょう。私が足を引っ張るのは確実ですが。
     
    | イルイケ エアシカイ クル | 2008/10/11 9:41 PM |

     ご無沙汰してます。うちでは金木犀が咲き始めて、ほのかな香りが漂いだしました。紅葉狩りにはまだ早いですが、朝晩は冷え込み、木々も色づいてきましたよ。

     イルイケ エアシカイ クルの袋ナガサ、今度見せてくださいね。マタギの狩りを想うと同時に、今後の参考に取りいれていきたいと思います。
     おれの槍先は短く、ずいぶん厚みがあるもので、切ることはほとんどできない刺すこと専用のような形です。いまのところ切る時は鉈を使っていますが、これは剣鉈ではないので少々つかいにくいところ。狩りでは刺す・切る両方を兼ね備えていたほうが有利だなと感じているところです。

     槍作りに続いては罠のこと、そして鹿解体の続編を書いていきますので、またご意見お待ちしています。

     なんにしてもおれはまだまだ見習い狩人で、熟練してくれば現在の道具だけでも一突き(刺し)で仕止め、痛みや苦しみを減らせるのだろうなぁと不甲斐無さを感じながら歩をすすめています。野生の狩りをしている師匠を切望するこころもちです。
     文明生活にどっぷり浸かったところからの出発なので手探りの歩みは覚悟してのことですが、狩りする鹿のことを想うと自分の未熟さが申し訳ないです。大地のおきてを守れる野生の世界の狩人になることをゆめみながら、その世界への道しるべを遺せるような先槍になれればこの上もない幸福だなと思ってがんばります。
    | 大口のま | 2008/10/13 7:20 PM |

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